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ぶらっど

今回は吸血鬼の男の子「」



人間の女の子『』

です!!

お題は前回に引き続き以下のところからいただきましたーーー



お題素材配布元:Abandon
● 感覚の間違い探し。

「……」

『……』

「(人間ってもっと健康的で美味しそうな血を持ってる感じだと思ってた……なんか小さいな)」

『(吸血鬼ってもっと大きくて怖い伯爵みたいな感じだと思ってた……なんか常に眠そうな目してるな……)』

「『か、可愛いですね……えっ』」



● 二人きりの世界で倖せ。

「毎晩僕のところに来ているけれど、君は平気なのかい」

『ん? なにが?』

「いや、人間ってのは家族とか友達とかそういう集団の中で寄り添って生きてるものなんだろう
 こんな風に毎日僕のところに来ていたら、彼らに怪しまれたり集団で孤立したりはしないのかな」

『人間ってのは、なんて……吸血鬼だってそうじゃないの?
 普通に家族とか他の同属とか……いないの?』

「僕達は基本的に生まれたときから他者の助けを必要としないからね
 特に僕みたいな純血種は、この世に生を受けた時点であらゆる知識と力を持っているから
 そのくせ、寿命ばっかり長くてね……親みたいなのはいたはずだけど、もう顔も覚えてないな」

『……それって、寂しくない?』

「どうして? さっきも言ったけど、僕は最初から一人なんだ
 本で読んだ知識でしか知らないけれど、寂しいって気持ちは誰かと一緒にいる楽しさを知ってるから感じることでしょ?
 寂しさなんて、僕は一度も感じたことはないよ」

『そうなんだ……』

「だから、最近は色んな発見の連続があって面白いよ」

『え?』

「寂しいって気持ちは知らないけれど、嬉しいって気持ちは君といる今なんだなってのは分かる」

『お?』

「もしかしたら、君のおかげでその内寂しいって気持ちも分かるようになるのかな?」

『う、うぅ』

「どうしたの? なんだか顔色が変わったけれど」

『な、なんでもないっ…………私もね、嬉しいよ』

「え?」

『私ね、今の家族や周りの人たちとあんまり上手く行ってないの……だからね、ここで貴方と話せる時間がね
 すごく楽しくて……すごく、幸せ……』

「……そうなんだ。じゃあ僕と一緒だね?」

『っっ(……い、言わなきゃよかったかな…………う、ううん!言ってよかった!)』





● さよなら、またさようなら。

『あ、日が昇ってきたみたい』

「うん……そろそろ、眠くなってきたよ……」

『じゃあ、私そろそろ行くね』

「……行っちゃうのかい?」

『え……』

「あ……ごめん、なんでもない……気をつけてね」

『また今日もくるからっ、絶対にっ』

「…………うん、眠って待ってるよ」

『うん、またいつもみたいに棺をノックしてから挨拶するから』

「おはよう、って?」

『うん、おはよう、って』

「……」

『……』

「あはは」

『い、いひひ』

「変だね」

『でも、私たちらしいと思うよ』

「……うん、じゃあ待ってるから」

『うん、おやすみなさい……また今夜』

「おやすみなさい」



● 一緒に一生懸命。

「最近、疲れてる?」

『え、ど、どうして?』

「いや、なんとなくだけど」

『大丈夫だ……よ?』

「……君って、いつ眠ってるの? 夜は僕に会いに来て、昼は学校?に行ってるんだよね
 僕は疲労を回復するためにはあまり眠らないけれど、人間は違うんだろう?」

『ね、寝てるよ?ばっちり…………ばっちり授業中に』

「……」

『……』

「もし辛いなら、無理して毎日は来なくても」

『無理じゃないよ!』

「えっ」

『あ、ごめん……でも、無理じゃないよ……だって私がここに来てるのは私が、その……貴方に会いたくて来てるからであって
 全然、そのためにしたくもないことをっ頑張ってる訳じゃないもん……だから無理もしてないし、辛くもないよ?』

「……ごめんね、今度、僕が昼間、君に会いにいくよ」

『いや! それは無理をしてるからね! 死んじゃうからね!』


● 繋いだ手だけが先走ってた。

最初はただの胸の高鳴りだって思っていた。

実際に感じたのは始めてだったけど、何度も何度も本では読んでいたから。

だから僕は間違いなく、なんの疑いもなく、なんの躊躇いもなく、この気持ちは【恋】なのだと信じた。

もちろん、それは今でもそう思っているしこれからもそう思い続けるだろう。

でも、その時の僕がいかに甘く、僕と彼女が【違うモノ】だっていう事実から能天気に目を逸らしていたかということを僕は結局後になって思い知るのだ。

―――最近ね、君を見るととてもお腹が空く。君といるととても喉が渇くんだ。

なぜ? なんて疑問は抱く余地もないよね。

だって僕は吸血鬼で、君は人間【えさ】なんだから。

そんなこと、君とであった時から分かっていなければいけなかったはずなのに、どうして今更になって苦しんでいるのか。

でも、この問いにも多分、それほどの疑問は抱く余地がないのだと思う。

だって、それこそ、その気持ちこそが本当の本当に、僕が何度も何度も穴が開くほど本を見つめ、何度も何度も―――これは君にも言わなかったけど―――憧れていた……愛だと、確信しているから。

だから、今はまだこの気持ちとそれを伝える言葉に蓋をさせてください。

絶対になんとかするから。君を傷つけないように、君を守れるように……大丈夫、大丈夫だよ。

そのためにならきっと僕は―――自分を滅ぼしても構わないと思えてしまうくらいの覚悟は、もう出来ているから。



君が好きだよ。






終。




【テーマ】異種族との恋愛/ 異国・異種
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